REPORT03永和住宅グループ

若手社員から自主的に沸き上がった
SDGsチームに注目

取材対象者:永和住宅グループ SDGsチームのみなさん(田中 隆三さん、大南 友吾さん、谷本 和哉さん、畑 允子さん、重村 哲郎さん、坂本 滉二郎さん、木澤 竜也さん、藤田 勇希さん、清水 明佳さん)
探究インタビュアー:河津 一加里(国際地域学部3年)、上野 瑞生(同2年)

永和 当社の場合は、SDGsをトップダウンで強制的にやろうとしているのではなくて、SDGsの魅力に気づいた社員が主体的に行動することから始まりました。やらされ感はないし、自分ができることからスタートしました。
河津 若手の社員のみなさんが取材に応じてくださると聞いて、下からの意見を大切にされていることが感じられました。
永和 社員全員が各自の名刺に、個人として目指すSDGs目標のロゴを入れています。会社としての活動とは別に、個人の日常生活で行動していることが多いです。私は、7番の「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」を目標としているので、車はハイブリット車で、いつもエコモードで走行しています。
河津 名刺にちゃんと印刷されていますね。
永和 私は16番の「平和と公正をすべての人に」。ざっくりしているのですが、困っている人がいたら助ける、というのを目標にしています。
上野 なるほど、みなさんそれぞれに個人の目標があるっていいですね。御社は自然素材の木の特性を生かした家造りを提唱していらっしゃいますが、会社としての取り組みもSDGsに繋がっているような。
永和 当社は創業時から一貫して国産材や福井県産の原木を使った住宅を提供してきました。自然素材や無垢材にこだわり、原木を当社の工場で角材にし、羽柄も社内で加工しています。ですから、今年のウッドショックで、海外からの資材が入らないといった影響もなかったです。

永和 地産地消の住宅造りは、
〈つくる責任 つかう責任〉に
繋がる取り組みです。

河津 それは、地域の林業関係のみなさんとの繋がりがあって、昔からの友好関係があってこそできることですね。
永和 そうなんです。ですから地域に還元することも大切だと考え、もともとやっていたことではあるのですが、会社としてのSDGs活動として、住宅建設の現場やその近隣の清掃活動にも力を入れています。福井県内で1年間に180~200棟を建てさせていただいているので、もしかしたら福井県中をきれいにできるんじゃないか、くらいの意気込みで。現場スタッフだけでなく、営業担当、建築士やデザイナーや協力会社のみなさんも参加しています。SDGs目標11番の「住み続けられるまちづくりを」にも繋がる活動です。
上野 17番の「パートナーシップで目標を達成しよう」にも繋がっていますね。
永和 言われてみれば確かに。今、気が付きました。
上野 このモデルハウスもとても素敵です。

共働き世代が増加しているので、
ジェンダーレスを考えた間取りとか
そういった企画もありますか。

永和 面白いですね。SDGsをテーマにしたモデルハウスを建てるのも面白いね。SDGsがすごくいいなぁと思うのは、ふだんの生活の中で何がやりがいかって考えてもよくわからないけれど、自分の行動が環境に貢献しているとか、会社はこんな目標をもって行動しているだとかが見えてくると、個人の目標や行動にも繋がりやすいですよね。生活改善の方向性もわかる。
河津 会社の目標がはっきりしていると就活のとき、企業選択の基準にもなります。
永和 将来的には、学生の山林の管理や植林についても考えていきたいと思っています。一つの企業でやるのはかなり難しいから、ほかの企業とタッグを組むとかね。福大生と一緒に林業を盛り上げる提案を考えられたら素敵ですね。
河津 植林中国足球彩票とかも考えられそうですね。とにかく、みなさんがいろんなアイディアを持っていて、会社としてだけでなく、一人ひとりが日常生活に落とし込んで考えて行動してるのが素晴らしいです。
今日は、お集まりいただきありがとうございました。刺激になる話を聞かせていただくことができました。