庄司 英一 先生

現在の工学的な「動き」の限界を乗り越える

  • 大学院工学研究科 知能システム工学専攻(高分子アクチュエータ)
  • 庄司 英一 先生

創造力への挑戦

2011年の東日本大震災で、調査や修復ロボットがテレビ報道で話題になりました。国産ロボットかと思いきや、米国企業の製品紹介の絶好の機会に化しました。日本は改良は得意でも創造力がなかった。前例の無い、世の中に役立つものを作る創造力が問われたのです。

電気モータで何かが動いている場合、堅い、冷たい、重たい、音がする、機械的というイメージがありませんか。花びら、植物の葉、微生物、私たちの筋肉も動きますが、この場合、柔らかい、温かい、軽い、音がしないという自然なイメージですね。工学系と生物系の『動き』のイメージは表裏の関係です。

チョウロボットの夢~上空から人を探します

チョウロボットの夢~上空から人を探します

生物的な動きを今の工学技術に応用したアクチュエータを開発すれば、軽くて大空を舞うアゲハ蝶ロボット、海中を回遊するエイロボット、滑らかに動くロボットヒトの手のような無音義手、自発的に動く人工筋肉などが創造され、今出来ないことが出来る社会になるでしょう。そうした生物のような動きを工学的に実現する研究に挑戦しています。

世の中に貢献する工学技術をめざして

いろいろな形状の高分子アクチュエータの開発

いろいろな形状の高分子アクチュエータの開発

生物は分子?イオンレベルの『物質』を『動き』に利用しています。これを工学的に応用できれば、生物的な『人工筋肉』を作れるはずです。現在その方向に一番近い技術として高分子アクチュエータが注目されています。 この研究に本気で取り組めば取り組むほど学問間の『知識』と『ワザ』の壁が現れ、1つずつ自分のものにしてきました。

材料、機械、エレクトロニクス、計測、ソフトウェア開発まで様々です。試作品を作るには、機械加工技術も問われますが、これは私の得意とする底なし世界です。 庄司研究室の特徴は、単一の研究室でありながら、多くの専門分野をまたいで、本気で一貫した研究が行える点です。基礎研究から応用研究まで、縦横に創造的な研究活動を目指す、ものづくり研究室です。 論文、学会活動に加え、試作品も重要な成果です。日々色々試作しています。 現在、健康状態や病気を簡単に調べる分析カードを試作しています。これはライフイノベーションとして人々が心身ともに健康で豊かさや生きていくことへの安心感、病気予防法の開発として革新的な早期診断法の実現、また、安全で有効性の高い治療へ確実に貢献する成果です。私は、やる気、根性、モチベーションのある学生と共に学問、実験、議論を進めたいので、意欲のある学生はいつでも歓迎します。学科、学年を問いません。勉強すれば未来が拓かれます。遊ぶときはとことん遊び、勉強するときはしっかり勉強してください。

今ハマっていること★

teach_shoji4エレキギターを演奏することが好きです。人に感動を与える生演奏が出来る、楽器演奏ロボットの開発にも挑戦しています。ロボットと共演できる日がとても楽しみです。